夏芽のネタ

なつめダイアリー

主導者として振る舞うのは 、まさに皮肉としか言いようがない。

そんなトランプ氏と習氏が特定の懸案を巡り、対立を深めるのが心配だ。
両氏は8日、20 カ国・地域首脳会議が開かれたドイツのハンブルクで会談した。
核開発を急ぐ北朝鮮への対応で足並みがそろわず、関係が幾分悪化したような印象を受ける。
北朝鮮からの石炭輸入を停止した習氏に対し、トランプ氏はひとまず謝意を伝えたという。
だが期待通りの結果は得られず、より厳しい制裁を求めて圧力をかけたようだ。
北朝鮮と関係の深い中国の銀行や企業へのセカンダリー・サンクションも強化する公算が大きい。
北朝鮮の核開発にとどまらない。
貿易の不均衡や台湾問題が衝突の引き金を引く可能性もある。
米中はもはや敵対的な競争者だ。
両国経済の相互依存の深まりが摩擦の緩衝材になるのは確かだが、だからといって決定的な対立を回避できる保証はない。
20世紀初頭 にぶつかった覇権国の英国と挑戦国のドイツも、経済的な結びつきは強かった。
得るものより失うものが大きいから、戦争など起きないと思われていた。
それが大いなる幻想だとわかったのは1914年だ。
オーストリア皇太子の暗殺事件をきっかけに、双方も望んでいなかった第1次世界大戦に突入した。
覇権国はほかの主要国との関係を強化し、既存の国際秩序に適応するよう挑戦国に迫るケースが多い。
ところがトランプ氏は米国の影響力を高める連携の枠組みを基本的に軽視している。
環太平洋経済連携協定地球温暖化対策の国際枠組みパリ協定からの離脱が最たる例だろう。
内向きの米国は中国につけいる隙を与えてしまった。
習氏が自由貿易や温暖化防止の主導者として振る舞うのは 、まさに皮肉としか言いようがない。